
目次
- 【動画】10代と30代〜40代女性の運動不足が浮き彫りに
- 体力・運動能力調査2023が明らかにした現状
- 10代に迫る“座りすぎの時代”とスクリーンタイム
- 30〜40代女性の“動けない”背景と葛藤
- 運動不足が心にもたらす影響とは?
- 今、求められる“優しい運動習慣”の始め方
- まとめ|体力と心の余白を取り戻すために
1. 【動画】10代と30代〜40代女性の運動不足が浮き彫りに
2023年度の「体力・運動能力調査」では、10代の少年少女、そして30〜40代の女性において「運動不足」が浮き彫りになりました。
とくに10代では、スマートフォンやSNSの利用時間が長く、“スクリーンタイムの増加”が体力低下の一因と専門家も指摘しています。
2. 体力・運動能力調査2023が明らかにした現状
文部科学省が行ったこの調査では、10代の基礎体力(持久力・筋力)において、前年よりも大きな低下傾向が見られました。
また30代〜40代の女性では、筋持久力・柔軟性など、日常生活に直結する運動能力の低下が目立っています。
共通しているのは「運動する機会の減少」。
「忙しい」「面倒」「運動が苦手」「そもそも何から始めればいいかわからない」——そんな声が多く聞かれます。
3. 10代に迫る“座りすぎの時代”とスクリーンタイム
現代の10代は、SNSや動画アプリの使用が日常化しています。
スマホ画面と向き合う時間が長く、通学もオンライン授業の影響で減り、体を動かす場面が圧倒的に不足しています。
「スマホばかり見て…」と一言で済ませるのは簡単ですが、
それは今の子どもたちの“ライフスタイル”であり、社会全体の課題でもあるのです。
4. 30〜40代女性の“動けない”背景と葛藤
30〜40代女性にとって、運動は“自分のための時間”です。
しかし実際には、
- 子育てや介護に追われる
- 仕事と家事に体力が削られている
- 自分だけ運動するのが気が引ける
- ジムに行くのが恥ずかしい
といった理由から、運動に踏み出せない現実があります。
それでも、肩こり・腰痛・慢性的な疲れ・気分の落ち込みなど、身体からのサインは確実に出ています。
5. 運動不足が心にもたらす影響とは?
運動不足は、筋力の低下だけでなく、
- 自律神経の乱れ
- 睡眠の質の低下
- ストレス耐性の低下
- 気分の落ち込みやイライラ
といったメンタル面にも大きな影響を及ぼします。
特に、運動によるセロトニンやエンドルフィンといった“幸せホルモン”の分泌が減ることで、「なんとなくしんどい」「前向きになれない」状態に陥りやすくなります。
6. 今、求められる“優しい運動習慣”の始め方
では、どうすればいいのでしょうか?
答えは、「やさしく始める」ことです。
- 1日10分、ストレッチから始めてみる
- お散歩からスタートしてみる
- 簡単な筋トレを1種目だけでもいい
- 誰かと話せる環境に身を置いてみる
続けることに意味があり、“完璧でなくていい運動”こそが、今の時代に必要とされているスタイルです。
7. まとめ|体力と心の余白を取り戻すために
10代も、30代も、40代も。
体力低下の裏には「情報社会のストレス」や「自分を後回しにせざるを得ない環境」があります。
だからこそ、責めるのではなく寄り添うこと。
そして、“動かない日常”に少しでも“動く習慣”を入れていくことが大切です。
運動とは、体を鍛えるだけでなく、心を守る行為でもある。
あなた自身や、周りの大切な人の体力が下がってきたと感じたら——
そのときこそが、“やさしい運動習慣”を始める合図かもしれません。
筆者プロフィール

別府 敬祐(べっぷ けいすけ)
大阪・上本町の隠れ家的パーソナルジム「Pure」をひとりで運営する、NSCA-CPT認定トレーナー/上級心理カウンセラー。
大手ジム3社での勤務経験を経て、運動が苦手な初心者や、自信をなくした方専門のサポートに特化。
かつて職場での人間関係により適応障害を発症し、社会から離れた経験がある。その際、担当医のすすめで再び運動を始めたことが、心と体を立て直す大きなきっかけに。自らの経験をもとに、「頑張れないときこそ、運動が心を救うことがある」と実感し、同じように不安や迷いを抱える人たちの力になりたいと独立を決意。
現在は、トレーニングだけでなく、心理面への理解を活かした寄り添う指導で、「怖くて一歩が踏み出せなかった方」が安心して続けられる環境づくりに力を注いでいる。
【保有資格】
NSCA-CPT(全米ストレングス&コンディショニング協会認定パーソナルトレーナー)
ダイエット検定1級/2級(日本ダイエット健康協会)
上級心理カウンセラー(JADP認定)