
目次
- 話題の動画をまずご覧ください
- 飲食店の無断キャンセル問題とは?
- パーソナルジムでも起こり得る「予約ドタキャン」の現実
- なぜキャンセルこそ“信頼”の分かれ目になるのか
- キャンセルポリシー:飲食とジムの違いと共通点
- トレーナーが本当に大切にしたい「信頼」とは?
- 利用者に知ってほしい“予約時の考え方”
- 最後に|続けられるジムは“約束を守る文化”が育てる
1. 話題の動画をまずご覧ください
まずはこちらの動画をご覧ください。
この動画では、飲食店での無断キャンセルが社会問題化し、「当日のドタキャン」に対して全額請求を認める動きが本格化していることが報じられています。
2. 飲食店の無断キャンセル問題とは?
動画によると
- 当日の無断キャンセルで店舗に大きな損失が発生
- 飲食店の人手不足や予約スケジュール管理の負担が議論を呼ぶ
- キャンセル料や利用条件の明記でトラブルの抑止を図る動きも広がっている
「ドタキャン=気軽ないい訳が通る」とした従来の文化が、社会構造や働き方の変化で通用しなくなってきた。
そんな時代背景があります。
3. パーソナルジムでも起こり得る「予約ドタキャン」の現実
これは飲食店だけの問題ではありません。
パーソナルジムも「完全予約制」であり、
- 前日や当日のキャンセル
- 長時間にわたる無断キャンセル
- トレーニングをすっぽかされ、時間も空間も無駄になること
これらはジム運営にとって、時間・収益・信頼を失う重大な事故です。
4. なぜキャンセルこそ“信頼”の分かれ目になるのか
キャンセルは単なる「スケジュールの変更」ではありません。
- トレーナーはその時間・場所・心構えで準備している
- ジム側は食事やプログラムなどの業務調整をしている
- キャンセルが繰り返されると、ジムは継続的な支援の意志がないと解釈せざるを得ない
つまり、“約束を守れる人”かどうかは、その人のトレーニングにかける本気度を指す指標にもなるのです。
5. キャンセルポリシー:飲食とジムの違いと共通点
飲食店
- 「キャンセル料あり」/「全額請求は当日のみ」など、明文化が進む
- 無断キャンセルへの抑止につながっている
パーソナルジム
- 「前日17時までのキャンセル2000円」「当日キャンセルは全額」など定められていることも多い
- しかし「柔軟対応」で運営側が我慢してきたのが実情
共通するのは、“ルールがあるかどうかより、守られているかどうか”です。
6. トレーナーが本当に大切にしたい「信頼」とは?
私たちトレーナーが願うのは、
「相手に変わってほしい」「継続してほしい」という気持ちです。
そのために大切なのは、
- 人としての信頼を育む
- 約束と行動を一致させる
- 相手の「続けたい気持ち」を尊重する
キャンセルへの責任を問うということは、
単に料金回収ではなく、約束を大切にできるかどうかの確認でもあるのです。
7. 利用者に知ってほしい“予約時の考え方”
では、利用者としてどう考えればいいでしょうか?
- 「これは自分との約束」「自分の時間に支払いをしている」
- トレーナーやジムはあなたが来ることを前提に準備している
- 体調や都合が変わったら、早めに相談・連絡することが大切
- 「強制」ではなく、お互いがあなたの目標にコミットする文化を大事にしよう
約束を守ることは、ジムとの信頼関係を育て、成果につながる行動そのものです。
8. 最後に|続けられるジムは“約束を守る文化”が育てる
飲食店の無断キャンセル全額請求問題は、
「社会全体の約束を守る文化が問われている」ことを痛感させてくれました。
パーソナルジムでも同じです。
- キャンセルポリシーが「誰でも読んで理解できる」か
- 提示したルールが「お互いを大切にする精神に基づいている」か
- そして、利用者とトレーナーが共に約束を守り合う関係を築けるか
ここが、「成果が出るジム」と「ただ行くだけのジム」を分ける境界線です。
動画をきっかけに、
自分が「他人との約束」をどう捉えているか、
そして、「信頼できる関係をどう築いていきたいか」
を、考えるきっかけになれば幸いです。
筆者プロフィール

別府 敬祐(べっぷ けいすけ)
大阪・上本町の隠れ家的パーソナルジム「Pure」をひとりで運営する、NSCA-CPT認定トレーナー/上級心理カウンセラー。
大手ジム3社での勤務経験を経て、運動が苦手な初心者や、自信をなくした方専門のサポートに特化。
かつて職場での人間関係により適応障害を発症し、社会から離れた経験がある。その際、担当医のすすめで再び運動を始めたことが、心と体を立て直す大きなきっかけに。自らの経験をもとに、「頑張れないときこそ、運動が心を救うことがある」と実感し、同じように不安や迷いを抱える人たちの力になりたいと独立を決意。
現在は、トレーニングだけでなく、心理面への理解を活かした寄り添う指導で、「怖くて一歩が踏み出せなかった方」が安心して続けられる環境づくりに力を注いでいる。
【保有資格】
NSCA-CPT(全米ストレングス&コンディショニング協会認定パーソナルトレーナー)
ダイエット検定1級/2級(日本ダイエット健康協会)
上級心理カウンセラー(JADP認定)